認知症患者数はがんよりも多く、2010年厚生労働省の資料によると認知症患者数は、以下になっています。
- 65歳以上の高齢者の人口は、2,874万人
- 認知症患者数は、約440万人で65歳以上の7人に1人
- 正常と認知症の中間の軽度認知障害者数は、約380万人で65歳以上の4人に1人
- 2025年には認知症患者数は、700万人を超えると予想され5人に1人
認知症と保険
認知症になり要介護認定を受けると公的介護保険のショートステイや訪問介護サービスを原則1割の自己負担で受けられます。
認知症は付き添いや見守りが必要で認知症以外の介護よりも経済的負担が大きくなります。
2016年より認知症保険が発売されました(内容については後ほど紹介します)。
- 太陽生命「ひまわり認知症治療保険」
- 朝日生命「あんしん介護認知症保険」
認知症の方の賠償責任に「個人賠償責任保険」
認知症の当時91歳の夫が電車にはねられて死亡した事故で鉄道会社が振替輸送費や人件費などの賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁は介護していた妻の過失を認めて約360万円の支払いを命じました。
その後、最高裁小法廷で2審名古屋高裁判決を破棄して鉄道会社の逆転敗訴判決が確定して、この裁判での支払はなくなりました。
しかし、認知症で他人を傷つけたり、物を壊したりする可能性は身近にあります。
認知症向けではないのですが、このような賠償金をカバーする保険に「個人賠償責任保険」があります。
自転車事故など幅広い範囲に適用され、1億円ぐらいの賠償金でも年間の保険料は、1,000円〜2,000円ぐらいです。
契約者本人だけでなく、配偶者や同居親族も保証の対象になります。
自転車に乗る家族や同居する高齢者父母・祖父母がおられる家族に勧める保険ですが、単体では加入できず自動車保険や火災保険の特約で加入するのが一般的です。
2016年10月13日(木)