国民年金の年金額アップとして前回、以下を紹介しました。
- 付加年金(国民年金だけで厚生年金にはありません)
- 繰り下げ受給(国民年金だけでなく厚生年金にも効果的です)
国民年金にも厚生年金の基金に似た「国民年金基金」を紹介します。
厚生年金の場合保険料は給与で決まりますが、国民年金基金の保険料は月額68,000円の上限がありますが選択できます。
国民年金基金制度
国民年金基金は、国民年金法に基づく公的な年金で国民年金(老齢基礎年金)に上乗せして受給でき、自営業者など国民年金の第1号被保険者の老後資金作りに有効な制度です。
国民年金基金と個人型確定拠出年金と合わせて保険料は上限月額68,000円です。
厚生年金・共済年金(第2号被保険者)とその配偶者(第3号被保険者)は加入できません。
配偶者でも第1号被保険者は加入できます。
国民年金基金に加入できるのは、以下の方です。
- 20歳〜60歳未満の国民年金第1号保保険者
- 日本国に内に住んでいる60歳〜65歳未満の国民年金任意加入被保険者
国民年金基金には最初から付加年金を含んでいるので、付加年金と合わせて加入することはできません。
国民年金基金の年金は、65歳から受給できます。
国民年金基金のメリット
国民年金基金は、厚生年金に比べて年金額の少ない国民年金の年金額をアップします。
税金から以下のメリットがあります。
- 保険料(掛金)は全額所得控除
- 年金受給にも公的年金控除額が適用
課税所得金額が400万円のケースで掛金が年額30万円の場合、約9万円の所得税・住民税が安くなります。
個人年金保険の場合の控除額は4万円ですので全額控除される国民年金基金は有利です。
掛金と年金額は決まっているので元本保証で老後資金作りができる有利な制度です。
2016年04月26日(火)