財形貯蓄は、勤労者の財産形成を支援する制度です。
給与の天引きの積立なので参加できるのは、給与所得者です。
似た制度に確定拠出年金がありますがこちらは年金制度で貯蓄ではありません。
財形貯蓄
財形貯蓄には、以下の3種類があります。
- 自由に使える「一般財形」
- 住宅購入やリフォームに使える「財形住宅」
- 老後資金作りの「財形年金」
積立は、1,000円以上で1,000円単位です。
一般財形
積立期間は3年以上ですが、1年を経過すればいつでも引き出すことができます。
年齢制限はなく、誰でもいつでも始められます。
普通墓貯蓄と同じで利子に20%課税されます。
勤務先で給与から天引きして貯蓄するので貯めやすいメリットがあります。
財形住宅
財形住宅は、住宅購入やリフォームの資金作りです。
基本的に頭金を作り、1年以上続けて残高が50万円以上あれば、以下のローンを受けられます。
- 原則5年以上の積立
- 残高の10倍か4,000万円の少ない方の金額
- 住宅購入金額等の90%以内
- 5年固定金利で5年ごとに適用金利の見直し
- 財形年金と合わせて550万円までの利息は非課税
財形住宅は、自動的に金利の低いローンが付いているので金利が高かった以前では有利な制度でした。
金利が低下し、住宅金融支援機構の「フラット35」に比べると固定金利の期間が5年ごとと以前に比べるとメリットが少なくなっています。
財形年金
財形年金は、老後の資金作りです。
- 積立は55歳未満で5年以上積立
- 年金受け取りは60歳以後で5年以上
- 年金以外には払い戻し不可(解約は可能)
- 財形年金と合わせて550万円までの利息は非課税
財形年金と確定拠出年金
財形年金と確定拠出年金は、どちらも老後資金作りに利用されます。
一般的には、確定拠出年金が掛金・利子ともに非課税なので財形年金に比べると有利です。
確定拠出年金は原則60歳までの途中での解約できないデメリットがあります。
財形年金は利子の非課税はなくなりますが、解約できます。
原則年金受給ですが自由な資金作りには財形年金が、老後の確実な資金作りには確定拠出年金が向いています。
2016年04月19日(火)