医療保険は、病気やケガでの入院の自己負担分に備えるのが中心の保険です。

健康保険の自己負担は3割で、月間の支払い額が高額になると「高額療養費制度」があり、収入で決まる自己負担限度額と実際に支払った医療費の差額は還付されます。

還付になる高額療養費制度の対象は、公的健康保険の自己負担額で、以下の費用は高額療養費制度の対象になりません。

 

  •  差額ベット代
  •  先進医療費
  •  入院中の生活費(食事、衣服、TV等の娯楽費など)
  •  ホームヘルパー代など

 

公的健康保険の対象となる医療費は高額療養費制度もあり長期間入院しないとそれほど高額にはなりません。

民間医療保険は、公的医療保険の対象とならない差額ベット代などの自己負担に備えることが中心になります。

 

入院日数

入院日数は、減りつつあります。

公益財団法人「生命保険文化センター」の平成23年の調査によると、入院日数は以下のようになっています。

 

主な傷病 全体平均 35〜64歳 65歳以上 70歳以上 75歳以上
全体 32.8 26.2 44.0 46.2 49.5
結核 65.4 62.9 68.9 70.6 72.5
胃がん 22.6 16.2 25.3 26.6 29.7
肝がん 18.6 16.3 19.2 19.8 21.0
脳血管疾患 93.0 55.4 104.4 109.8 120.5

 

入院日数の上限は60日ぐらいが多く入院総数の平均日数の2倍ぐらいになっています。

入院日数の上限が少ない保険は注意が必要になります。

 

入院1日あたりの自己負担費用

公益財団法人「生命保険文化センター」の平成25年度の調査によると入院1日あたりの自己負担額は、以下のようになっています。

1日あたりの自己負担額の平均は、21,000円になっています。

 

自己負担額 比率
5,000円未満 9.8%
5,000〜10,000円未満 17.0%
10,000〜20,000円未満 39.5%
20,000〜30,000円未満 15.5%
30,000〜40,000円未満 7.2%
40,000円以上 10.9%

 

1日あたりの入院費の用意として平均額の21,000円は考えておく必要があります。

 

実損てん補型の医療保険

実際にかかった費用を補填してくれる医療保険があります。

実際にかかった以下の費用を補てんしてくれます。

 

  •  医療保険の3割の自己負担額
  •  差額ベット代
  •  先進医療費
  •  入院中の生活費(食事、衣服、TV等の娯楽費など)
  •  ホームヘルパー代など