ケアプラン(介護サービス計画)

ケアプランは、要支援あるいは要介護に認定された高齢者本人や家族の要望に沿って心身の状況や生活環境に配慮して、利用する介護サービスの種類や内容の介護サービスの利用計画です。
通常は、ケアマネージャーが作成しますが、自分や家族が作成することもできます。
この場合は、利用者(本人・家族)が市町村に届け出が必要です。

 

ケアマネージャー

ケアマネージャーは、「介護支援専門員」が正式の名称で介護保険サービスと介護を受ける本人とを結びつける作業を行います。

ケアマネージャーの業務は、無償ではなく有償です(現在のところでは、介護を受ける本人の負担はありません)。

 

  •  介護を受ける高齢者本人や家族の介護相談
  •  ケアプランの作成
  •  要介護認定の書類作成代行
  •  介護保険の給付請求
  •  各介護サービスとの連絡調整

 

ケアマネージャーとして働くためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格して実務研修を終了し、都道府県の介護支援専門員名簿に登録して、介護支援専門員症の交付を受けることが必要です。

介護支援専門員実務研修受講試験は誰でもが受験できるわけではなく介護分野での5年以上の実務経験が必要です。
知識だけではないということでしょうがかなり厳しい条件です。

 

ケアマネージャーは、ケアプランを作成する専門員でほとんどの対象者のケアプランを作成(99%以上)していますが、以下の問題点も指摘されています。

 

  •  1人で数十人の高齢者のケアプランを作成しているので行き届かないケースも出てくる
  •  ケアマネージャーの多くは介護事業所に所属し過剰なプランが作成されるケースがある

 

ケアプランの自作

ケアプランを作成するには、介護サービスの内容や料金をよく知っていることが必要で手間と時間がかかりますが高齢者本人の身体的状況や希望をよく知っているので良いプランを作成できると言われています。

 

ケアプランを自作するには、以下の手順になります。

 

  •  介護を受ける本人や家族の現状を把握
  •  市町村の窓口や地域包括支援センターで自己作成の申し出と必要書類を入手
  •  必要な介護サービスを選択してケアプランを作成
  •  作成したケアプランを市町村に提出(サービスの内容・利用時間・サービシ業者、利用金額)
  •  サービス提供事業者と契約
  •  介護サービスを受給
  •  翌月のサービスを検討
  •  毎月の利用実績と翌月の計画を市町村に提出