収入をカバーする保険の種類
死亡あるいは働けなくなった時に収入をカバーする保険には以下があります。
- 死亡保険金を年金として受け取る収入保障保険「生命保険」
- 働けなくなった時に所得を補償する所得補償保険「損害保険」
- 働けなくなった時に所得を保障する就業不能保険「生命保険」
保障と補償という似た表現があります。
- 保障は生活保障など将来のための表現で生命保険に使われます
- 補償は損害をお金で埋め合わせ償う表現で損害保険に使われます
死亡保険金を年金として受け取る収入保障保険「生命保険」
死亡保険金を一時金でなく年金として受け取る保険で、以下のメリットがあります。
- 一時金でなく年金として受け取るので保険料が安くなります
- 給与と同じように年金として毎月受け取るのでお金の管理が確実で容易になります
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「収入保障保険 家族のお守り」を例に保障内容を示します。
死亡保険なので基本的に病気やケガで働けなくなった時に収入を保障する保険ではありませんが三大疾病の場合に保険料の免除と2年間の年金を保障するオプションがあります。
- 65歳まで保障
- 年金月額30万円
保険料は健康状態により以下になります。
提言払込方式なので更新型と異なり、保険料は5年ごとに5%相当額やすくなります。
健康状態 | 40歳男性月額保険料 | 50歳男性月額保険料 |
---|---|---|
非喫煙者健康体 | 11,280円 | 12,930円 |
非喫煙者標準体 | 13,290円 | 15,330円 |
喫煙者健康体 | 16,080円 | 18,270円 |
標準体 | 16,560円 | 18,630円 |
働けなくなった時に所得を補償する所得補償保険「損害保険」
この保険は生命保険会社でなく損害保険会社の商品です。
補償期間が1年〜2年の短期間が多い保険ですが長い保険もあります。
期間の長い日立キャピタル損害保険「リビングエール」を例に保険金と保険料を示します。
- 50歳男性が契約して65歳まで保障
- 保険期間5年の更新型保険
- 職種が管理職・事務職・SE(他の職種でもほぼこの程度です)
- 年金月額30万円
- 月額保険料は13,680円(55歳になると13,020円になります)
働けなくなった時に所得を保障する就業不能保険「生命保険」
以下のいずれかの状態が180日を超えて継続したと医師が診断した場合に年金が支給されます。
- 病気やケガの治療で国内の医療機関に入院
- 医師の指示により在宅療養中で仕事に就けない
ライフネット生命就業不能保険「働く人への保険」を例に保険金と保険料を示します。
- 契約して65歳まで保障
- 保険料の変わらない全期型保険
- 年金月額30万円
- 30歳男性の月額保険料は5,338円
- 35歳男性の月額保険料は6,160円
- 40歳男性の月額保険料は7,054円
- 45歳男性の月額保険料は7,927円
- 50歳男性の月額保険料は8,554円
就業不能保険は収入保障保険と逆に病気やケガで働けなくなったときに収入を保障する保険です。
厚生年金や共済年金の加入者は休職時の保障があるので国民年金加入者に向いた保険といえます。
2016年01月08日(金)