予定利率の低い個人年金保険
予定利率は、保険会社が契約者に約束する運用利回りです。
予定利率が高いと保険金(年金)が大きくなります。
低金利の時代ですので予定利率も高くありません。
- 都市銀行の普通預金金利は0.02%程度(税引き前、以下同)
- 都市銀行の1年物定期預金金利は0.025%程度
- 10年物1,000万円以上の大口定期預金で0.15%程度
- 変動型10年国債で0.4%程度
- 生命保険の予定利率は0.4%〜0.8%程度
個人年金(生命)保険の予定利率は、普通預金や定期預金に比べれば高いのですが今の低金利では大きく増やすことは期待できません。
円に比べ外貨の利率が高いのでリターンが大きいと期待される外貨建て個人年金に人気が出ています。
外貨建て個人年金保険
外貨建て個人遠近保険は、国内の円建て個人年金保険と同じ仕組みですが以下が異なります。
- 保険料の支払いや年金は外貨で行われる
- 為替により金額が変わる
- 円安は多めの年金を受け取れるが円高だと元本割れのリスクがある
- 契約先が破綻すると保険契約が保障されない(国内は9割まで保障される)
外貨建て個人年金保険のメリットデメリット
外貨建て個人年金保険はリターンが大きいと期待できるメリットがありますがデメリットもあります。
メリットには以下があります。
- 現在のところ円建てより外貨建ての金利が高い
- 円安が続くと予想され受け取る年金が大きくなる
しかし、デメリットもあります。
- 元本保障や破綻保障がない
- 円高になると受け取る年金額が減る(現時点では円安が続くとの予測が多い)
- 運用手数料や外貨から円への変換手数料がかかる(100円につき1、2円ぐらい)
メリットとデメリットを考慮して判断することが重要です。
2015年12月16日(水)