保険の基本
保険は、リスクに備える相互扶助です。
一人一人では死亡や病気・ケガなどのリスクに対応できないのでみんなでお金を出しあって困った人を助ける制度です。
死亡保険は、支払った保険料が戻る制度ではありません。
養老保険や個人年金保険などの貯蓄性の保険は、支払った保険料の貯蓄分の積立で戻ってきます。
生命保険の基本は死亡保険
死亡あるいは後遺障害に備えるのが死亡保険です。
残された家族が生活できる資産があるなら別と言えますが、一般には死亡保険への加入は必要です。
生活には色々なリスクがありますが、すべてのリスクに保険をかけるのは保険料が過重になり支払いができなくなる可能性があります。
厚生年金や国民年金には当人の年金だけでなく死亡時に残された家族への死亡年金、病気やケガでの傷病手当金などの制度があり、すべての収入の保証が必要なわけではありません。
死亡保険(定期保険)は保険期間が設定されていて、この期間にすべての加入者が死亡するわけではないので保険料は安価に設定されています。
期間が短いと保険料の支払いも少なくて済み、必要な期間だけ加入するのが原則です。
お祝い金
お祝い金(あるいはボーナス)がセットされた保険が増えています。
掛け捨て保険はリスクがなかったわけで良いことと言えますが、損をしたと考えるのが人情です。
そこで、掛け捨てでないお祝い金やボーナスの付いた保険に人気があります。
しかし、お祝い金は保険料の一部を積み立てた金額が戻ってくれだけで保険会社から加入者へのお祝い金を出すわけではありません。
保険金として保険会社に任せるよりも積み立てていつでも引き出せる貯蓄が有利と思われますが、貯金の出来にくい人には有利と言えるかもしれません。
アフラックの「ちゃんと応える医療保険レディースEVER」の保険料を例にとると以下のようになります。
40歳女性が入院日額5,000円、通院プランありのケースです。
- お祝い金のない保険料は月額2,536円
- 3年ごとに3万円のお祝い金のある保険料は月額3,368円
- 保険料の差額は月額832円
- 3年間では、2万9,952円
- お祝い金と貯蓄での差額はお祝い金が48円多く利率は0.053%
有利か不利かは、お祝い金がない場合に差額分について貯金を継続できるかによります。
不幸にして途中で亡くなられた場合は、お祝い金はなく不利になります。
2015年10月29日(木)