必要保障額
必要保証額は、万一の場合に残された家族に残す最低限の金額です。
保険に加入する場合は、必要保障額を具体的に把握することが必要になります。
必要保証額を大きく計算しすぎると、万一の場合は有利になりますが、その分保険料が高くなり日々の生活費に影響します。
逆に少なすぎると家族の生活が困窮します。
必要保障額=必要なお金(支出の見込額) — 入ってくるお金(収入の見込額)
で計算します。
支出の見込額
これまでの生活費用を元に、支出には以下の費用があります。
- 遺族の日常生活費(今までの70%ぐらいが標準です)
- 教育費(卒業までにかかる費用)
- 住居関連費(リフォーム費用など)
- 自動車関連費用(自家用車の費用)
- 社会保険料(健康保険、国民年金、介護保険)
- レジャー費用
- 家電等の買換え費用
- 子供の結婚資金
- 冠婚葬祭費
- その他その家庭特有の費用(親の介護費など)
収入の見込額
収入には預金や配偶者の給与収入などがありますが、死亡時に入る金額も多くあります。
申請しないと得られないお金もあり、生前に良く話し合いをして何があるか把握しておくことが重要です。
- 遺族年金(厚生年金だけでなく制約がありますが国民年金にもあります)
- 企業年金(ある場合に限られますが)
- 死亡退職金(通常はあります)
- 貯蓄や株式などの自己資産
- 配偶者の給与収入
- 学資保険や医療保険などの生命保険以外の保険金
生命保険でカバーする最低保証額
生命保険でカバーする最低保障金額は、上に記載した遺族の一生に関わる支出と収入の差額になります。
一生の間には、子供の独立など年齢とともに必要な費用は変わるので時間に沿った支出の見積もりと得られた生命保険金の管理が必要です。
世帯主を基本としますが、配偶者の死亡もお金に大きく関係することがあります。
配偶者についても同じ計算を行い、世帯主の収入で負担できない場合は、配偶者の生命保険の必要額を計算して、生命保険に加入が望まれます。
2015年09月15日(火)