保険で備えるリスク
将来へのリスクに備える方法には、以下があります。
- 段々と貯まる貯蓄
- 最初から保障される保険
貯蓄は、時間とともに増やしていきます。
複利で増やすと最初の増加は少しずつですが、長期間すぎると急上昇していきます(利率が非常に低いのでそう大きくはなりません)。
このため、若い内は不測の自体への備えとしては、増やすのに時間がかかるので十分とは言えません。
生命保険は、最初から契約額が保障され保険期間同じ額が保障されます。
生命保険をリスクへの備えだけ(増やすことを考えないケース)にすると定期保険への加入がベストの選択になります。
死亡等の万一の備えとしては、定期保険と貯蓄の組合せが基本となります。
- 短期入院などの小さなリスクは貯蓄でカバー
- 世帯主の死亡などの大きなリスクは定期保険
過剰に備えすぎないで適切なリスク対応
過剰に備えすぎると保険料が大きくなり、お金が必要になると保険を解約しなければならなくなる事態も出て来て、逆にリスクを増やすことになります。
大きなリスクへの備えとしては、以下が考えられます。
- 若い内の万一の事態でのその後の生活費
- 教育資金
- 老後資金
これらを一つの保険でカバーすると保険料が非常に高額になり、保険料を支払えなくなるリスクが増えます。
そこで、基本は貯蓄と以下の保険の組み合わせになります。
- 若い内からの保険料が安い定期保険
- 子供の出生で学資保険
- 老後に向けて個人年金保険
- 病気や怪我に備える医療保険(特約と独立型がある)
例えば、生活条件が変わったとき(結婚や出産)で初めて保険に加入する場合は定期保険にするかさらに保険料が安い収入保障保険の選択肢があります(保険料は保険金により変わります)。
長期間の保険期間のリスク
保険は、保険期間保険金が変わらず一定です。
近年は、デフレが続いているので長期間でも保険金が減るリスクはありませんがここ数年日銀は2%のインフレを目標にしています。
2%のインフレが長期間続くのは考えられないかもしれませんが、2%のインフレが35年間続くと物価は約2倍になります。
今、30歳で1,000万円の保険に加入し35年の保険期間にすると65歳ごろ1,000万円の保険金を受け取っても500万円ぐらいの価値になります。
インフレは、保険の大きなリスクになります。
しかし、インフレの予測は困難なので、最初から高額の保険に入らず、10年ぐらいごとに保険の見直しを行うことを勧めます。
2015年09月11日(金)