老後の生活資金と介護が心配になります。
介護が必要な高齢者は、年齢とともに増えていきます。
- 74歳までは3%
- 75歳〜80歳は23%
- 80歳以上では25%で四人に一人
生命保険文化センターの資料によると、最も多い要介護度3のケースで毎月の介護費用自己負担額は3万8,240円で、平均の介護期間は56.5ヶ月です。
介護費用の目安は3万8,240円*56.5ヶ月で約216万円になります。
公的介護サービスを受ける手続き
介護保険の介護サーブスを受けるには介護保険を収めた65歳以上の高齢者です。
介護保険料は40歳以上から収めますが、40歳〜64歳まではパーキンソン病など特定の病気で介護が必要と認められた人になります(審査があります)。
介護サービスを受けるには、市町村の相談窓口に本人や家族が「要介護認定申請書」を提出します。
その後、調査担当者が自宅に来て聞き取り調査を行い、かかりつけの医師の意見書を基に以下が決まります。
- 介護の必要のない自立
- 比較的軽度の要支援1〜2
- より強度の要介護1〜5
主な在宅介護サービス
以下のサービスがあります。
- 訪問リハビリテーションなどの訪問介護
- 訪問入浴介護などの訪問看護
- デイケア(通所リハビリケーション)やショートステイ(短期入所生活介護)のデイサービス
- 車椅子、歩行器、介護用ベットなどの福祉用具の貸し出し
在宅介護サービスの自己負担額(1割負担の場合)
利用できるサービスは介護度別に以下の月額の限度額があります。
ケアマネージャーがこの範囲内でケアプランを作成し介護サービスを受けます。
ケアプランを超えてサービスを受けるとその分は全額自己負担になります。
また、オムツ代、介護タクシー代、配食サービスなどは全額自己負担になります(補助のある自治体もあります)。
- 要支援1は自己負担約5,000円
- 要支援2は自己負担約1万500円
- 要介護1は自己負担約1万6,700円
- 要介護2は自己負担約1万9,600円
- 要介護3は自己負担約2万6,900円
- 要介護4は自己負担約3万800円
- 要介護5は自己負担約3万6,100円
特別養護老人ホームの自己負担額
常に介護が必要な高齢者のための施設です。
個室化が進められていますが現状では4人部屋が中心です。
月額の費用(介護保険の自己負担額、食費、住居費)は10万円から12万円ぐらいです。
グループホーム
認知症の高齢者が数人で共同生活をする施設です。
介護スタッフとともに家庭的な雰囲気で生活できます。
月額の費用(介護保険の自己負担額、食費、住居費)は15万円から20万円ぐらいです。
小規模多機能型居住介護
通所を中心に、要介護者の状況やニーズに合わせて訪問介護やショートステイを利用します。
月額の費用(介護保険の自己負担額)は要介護度により1万円から3万円ぐらいです。
2015年08月25日(火)