医療保険と傷害保険は補償内容が似ています。

医療保険は、病気やケガで保険金が支払われます。

これに対して、傷害保険は、ケガに限定されます。

傷害保険は、日常生活の活動や旅行中の事故によるケガを対象にしているので病気は保険対象になりません。

ただし、特約や海外旅行傷害保険は、病気も補償されます。

 

医療保険と傷害保険の補償内容のちがい

医療保険と傷害保険の補償内容は、以下のちがいがあります。

 

医療保険傷害保険
死亡保険金病気やケガケガのみ
入院保険金入院1日目から支払われるものが多い。1入院の支払い限度は、60日、120日、730日、1,000日あるいは無制限事故の日から180日、730日、1,000日などの一定期間の入院に支払われる
手術保険金手術の程度により入院日数の10倍、20倍、40倍などが多い入院中の手術は入院保険金の10倍、外来で受けた手術は5倍程度の支払いが多い
通院保険金入院後に通院した場合に支払われる(限度日数あり)。通院だけでは支払われない事故の日から180日、730日、1,000日など一定期間の通院に支払われる(限度日数あり)

 

傷害保険は事故によるケガに限定されるので医療保険に比べて保険料が安く設定されています。

病気は基本的に補償されないので注意が必要です。

 

医療保険と傷害保険の使い分け

医療保険の方がケガや病気に対応して、補償範囲が広く設定されています。

このため、通常は医療保険に加入を勧めます。

傷害保険だけでは、病気の備えがありません。

 

傷害保険は、医療保険に加入した上で以下の人や旅行・イベントに向いています。

 

  •  死亡などの重大事故への備え
  •  テニスやゴルフなどスポーツを多くする人
  •  交通事故や国内・海外旅行への備え(海外に旅行する場合は海外旅行保険が必須です)など