大学進学に必要となる費用は授業料や入学金が大きくなりますが、生活費も必要になります。
特に、下宿生活をすると住居費・食費が高額になります。
自宅生活は下宿生活に比べ住居費・食費が安くおさまりますが、交通費が高額になることもあります。
大学入学費用
大学入学費用(初年度納付金)の目安は、以下になります。
大学 | 授業料(円) | 入学料(円) | 合計(円 |
---|---|---|---|
国立大学 | 535,800 | 282,000 | 817,800 |
公立大学 | 537,809 | 393,426 | 931,235 |
私立文系 | 746,123 | 242,579 | 988,702 |
私立理系 | 1,048,763 | 262,436 | 1,311,199 |
私立理系には、医歯系の費用は、含んでいません。
私立大学は国公立大学に比べ入学料が安く設定されていますが、施設設備費や実験実習費(理系)が別途かかります(国公立大学でも徴収されることがありますが私立大学に比べると低額です)。
私立大学の詳細学費「慶応大学の例」
平均の授業料と学費は上記に示しましたが、慶応大学を例に取り実際にかかる費用(2017年)を見てみます。
慶応大学の学費は、平均に比べるとかなり高額です。
文系の学費はほぼ同じで、経済学部を例に取ります。
理系は大きく異なるので理工学部と医学部の初年度納付金を例に取ります(在学生は入学料が不要になります)。
種類 | 経済学部(円) | 理工学部(円) | 医学部(円) |
---|---|---|---|
入学料 | 200,000 | 200,000 | 200,000 |
在籍基本料 | 60,000 | 60,000 | 60,000 |
授業料 | 850,000 | 1,230,000 | 3,040,000 |
施設設備費 | 190,000 | 220,000 | 340,000 |
実験実習費 | 0 | 100,000 | 190,000 |
その他費用 | 8,350 | 3,350 | 3,350 |
初年度合計 | 1,308,350 | 1,813,350 | 3,833,350 |
大学生の生活費
大学生の生活費の調査は、全国大学生協組合連合会(東京都)が毎年実施しています。
2016年の自宅通学と下宿通学生の1ヶ月の平均生活費は、以下になります。
生活費内訳 | 下宿通学生(円) | 自宅通学生(円) |
---|---|---|
仕送り(自宅通学生は小遣い) | 70,610 | 14,270 |
奨学金 | 21,260 | 10,770 |
アルバイト | 27,120 | 35,770 |
定職 | 30 | 70 |
その他 | 1,800 | 1,430 |
収入合計 | 120,820 | 62,310 |
食費 | 24,770 | 12,580 |
住居費 | 51,990 | 160 |
交通費 | 3,280 | 8,830 |
書籍費 | 1,590 | 1,450 |
携帯費用 | 3,510 | 2,280 |
その他 | 19,190 | 17,280 |
貯金・繰越 | 13,270 | 18,090 |
支出合計 | 117,610 | 60,690 |
毎月の生活費が赤字では、大学生活を続けられませんが、多くの学生は堅実な学生生活を送っているようです。
下宿通学生は自宅通学生に比べ、収入・支出ともほぼ2倍かかっています。
2010年の調査に比べると、以下のようになっています。
- 自宅通学生は多少のアップ(57,890円が60,690円)
- 下宿通学生はほぼ同額(117,770円が117,610円)
奨学金
奨学金は少ないように見えますが、借りていない学生も含めた平均だからです。
奨学金(給付型・貸与型を含む)を受給している学生は、33.5%で、平均額は57,920円です。
奨学金の使い持ちは、授業料などの大学納付金と食事や住居費などにあてているのが半々です。
2017年06月27日(火)