医療保険は、通常公的健康保険で対象としない医療費に備える保険です。
公的健康保険の対象となる医療費は、以下の制限があるので保障されなくても良いと考えられてきました。
- 自己負担は3割で医療費が安くなる
- 高額療養費制度で月間の上限額が決まっている
自己負担額が3割であっても、また、月間医療費に上限があっても長く治療が続くと負担が大きくなります。
「実費保障」は、自己負担額を含む負担した医療費をほぼ保障します。
通常の医療保険
通常の医療保険の多くは、入院と手術に保険金が出るタイプです。
これに加えて追加の保障をオプション(特約)で充実できます。
東京海上日動あんしん生命の医療総合保障「メディカルKit NEO」(基本保障・無解約返戻型・無配当)を例に保障内容と保険料を以下に示します。
- 疾病・災害入院給付金日額10,000円(1入院60日、通算1,095日)
- 手術・放射線治療給付金は手術の種類により1回40・20・10・5万円
- 初期入院保障特則給付金一律10万円(1日〜9日の入院)
- 3大疾病入院支払日数無制限特約給付金日額10,000円(日数制限を超えると支給)
- 先進医療給付金通算2,000万円まで
以上の保障の月額保険料は、以下になります。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 3,704円 | 3,824円 |
40歳 | 5,124円 | 4,454円 |
50歳 | 7,424円 | 6,024円 |
60歳 | 11,054円 | 8,797円 |
70歳 | 15,934円 | 13,574円 |
実費タイプの医療保険
実費タイプの医療保険は、医療費の自己負担3割を負担する基本保障に加えて差額ベット代の実費(日額6,000円〜12,000円ぐらい。個室でなければ6,000円を下回ることが多い)をオプションで付けることができ、医療費のほぼ全額を保障します。
実費タイプの医療保険は、保障が定額でなく実費であることに注意して下さい。
支払った医療費が戻る保険です。
このタイプの医療保険には、以下の商品があります。
- ソニー損害保険「ZiPPi(ジッピ)」
- ネオファースト生命保険「ネオdeちりょう」
- ライフネット生命保険「じぶんへの保険プラス」
- 富士火災海上保険「みんなの健保2」
ソニー損害保険「ZiPPi(ジッピ)」の例
ソニー損害保険「ZiPPi」は、以下の特長を持ちます。
□ 基本保障
日額固定でなく実際にかかった入院治療費で受取る保険金額が決まります。
以下の入院医療費の自己負担額3割を月額20万円まで保障します(以下は、医療機関の領収証に記載されている項目です)。
- 初・再診料
- 入院料・医学管理
- 検査・画像診断
- 投薬・麻酔・注射
- リハビリテーション
- 処置・手術・放射線治療
- 病理診断・診断群分類(DPC)
□ オプション
基本保障は入院医療費の3割自己負担分を保障しますが、オプションで以下をカバーできます。
カッコ内は保険料を計算する保障内容です(実際に負担した額を保障)。
- 先進医療(2,000万円まで)
- 入院ベット代(日額12,000円まで)
- 入院時諸費用(日額1,000円)
□ 保険料の目安
上記基本保障とオプションを付けた場合の月額保険料は、以下になります。
保険期間と保険料払込期間は、5年更新です。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 1,960円 | 2,831円 |
40歳 | 2,771円 | 3,132円 |
50歳 | 5,237円 | 4,207円 |
60歳 | 9,776円 | 6,467円 |
65歳 | 13,887円 | 9,288円 |
69歳 | 18,080円 | 12,066円 |
2017年03月16日(木)