入院保障の医療保険
医療保険は入院保障が中心です。
入院保障は、5,000円から1万円に設定される保険が多いのですが3,000円から数万円まで1,000円刻みで選択できます。
公的医療保険で対象外になる差額ベット対応と言えます。
生命保険文化センターの平成25年度の調査では、1日当の入院費の目安は、以下のようになっています。
- 平均21,000円
- 4万円以上は10.9%
- 3万円から4万円未満は7.2%
- 2万円から3万円未満は15.5%
- 2万円未満は66.4%
病気別入院日数について厚生労働省の平成23年の調査では、以下のようになっています。
- 入院日数の平均は32.8日
- 年齢が上がるにつれ長くなり75歳以上の平均は49.5日
- 胃がん(胃の悪性新生物)は、22.6日
- 糖尿病は36.1日
- 脳血管疾患は93日
- 認知症関係は長く、アルツハイマー病で236.3日(ほとんどは高齢者)
- 平成21年ごろから平均入院日数は減少傾向
医療保険加入のポイント
- 入院費用
高額療養費制度や傷病手当金があるので入院医療費の保障は差額ベット代が中心になります。
平均の入院日数は30日ぐらいなので60日の入院保障でほぼ十分と言えますが、ガンや重大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病)への備えも考える必要があります。
- 通院費用
通院の医療費は基本的に公的医療保険の対象になります。
入院を含まない通院だけの医療費は医療保険の対象になりにくく、通院で仕事ができなくなる場合で社会保険に加入していれば、連続して4日以上休めば最大1年6ヶ月間傷病手当給付金を受給できます(会社を休むのが対象なので入院で仕事を休む場合も対象になります)。
自営業の場合や退職者は社会保険に加入していないので、医療保険の入院保障の考慮が必要になります。
- 傷病手当金
傷病手当金は、1日につき被保険者の標準報酬日額の3分の2に相当する額が4日以上の仕事の休みで最大1年6ヶ月給付される制度です。
この間、今までの給与の替わりに支給される制度なので生活費の保障で医療費の保障にはなりません。
2015年11月30日(月)